最後に、「大きなお金を失うリスクがあるもの」をお伝えします。
僕は、たくさんの失敗をしてきた中で、たくさんのお金も失ってきましたし、僕の周りでも、お金を失った人はたくさんいました。
そこで、「こういう失敗をすると、たくさんのお金を失う」ということをお伝えするので、良かったら参考にしてくださいね。
■ 大きなお金を失うリスクがあるもの:高いものを買うとき
当たり前ですが、値段の高いものを買うときは、それだけ大きなお金が出ていくことになるため、失敗をしたときの損失が大きくなります。
たとえば、「家」を買うときです。
「家」は、人生の中でも最も大きな買い物の1つだと思うのですが、たとえば、「この家を買いたい!」と思って売買契約したあとに、
「やっぱり買うのは怖い…」と思ってキャンセルすると、売買契約のときに支払った手付金(約100万円)が、戻ってこなくなってしまいます。
つまり、わずか数日で、約100万円を失うことになるということです。
実際に、売買契約したあとにキャンセルをする人は、けっこう多いですよ。
また、家を買ったあとに、「住んでみたけど この家はイヤだ…」と思って、買った家をすぐに売りに出してしまうと、
買ったときの値段よりも、値下がりしてしまうことが多いです。
実際に、新築で買った家をすぐに売りに出すと、「中古物件」になってしまうので、値段が下がってしまいます。
また、不動産会社への手数料も必要になるので、200万円から300万円くらい損をしてしまうかもしれません。
このように、値段が高いものを買うときは、それだけ大きなお金が動くことになるため、失敗したときの損失も大きくなります。
そのため、大きな買い物をするときは、知識をつけたり、時間をかけて一生懸命に調べた方が良いのですが、、、
人は、大きな買い物をするときは、頭を使うことを止めてしまう傾向があるのですよね。
実際に、大きな金額であればあるほど、判断力が鈍ってしまい、「高いものには価値があるはずだ」と思い込んで、
自分で調べたり、勉強をしたりしないで、人任せ(業者任せ)にしてしまうことがあるということです。
他にも、生命保険などの「保険」は、トータルで考えると、とても大きな金額(数千万円)になるのですが、
自分で調べるのではなく、保険屋さんの言われるとおりに加入をしてしまう人が多いです。
スーパーで売っているトイレットペーパーを買うときは、10円の差で、とても敏感になるのですが、
「家」や「保険」のように、数百万円や数千万円という値段のものに対しては、急に思考力が低下してしまうので、注意するようにしましょう。
値段が高いものを買うときは、それだけ大きなお金を失うリスクがあるので、勢いや人任せで購入するのではなく、
自分自身で一生懸命に調べて、知識をつけた上で購入することが大切ですよ。
■ 大きなお金を失うリスクがあるもの:儲け話
「儲け話」というのは、たとえば、「この商品を買えば 1年で3倍になりますよ!」というものや、
「元本保証で、しかも金利が10%つきますよ!」というものです。
「楽して簡単に誰でも儲かります。あなただけに教えていて、今でなければ買うことができません!」
という言葉で勧めてくるのが、儲け話の特徴になります。
そして、このような儲け話を聞くと、とても魅力的に思えてしまうため、大きなお金を預けてしまう人が多いです。
ただ、「儲け話」を実践すると、お金を失うことになりますよ。
その理由は、お金を預けた先の業者が逃げたり、倒産したら、お金が返ってこなくなるからです。
そもそも、何かの投資商品が、1年で3倍になるかどうかなんて、分かるわけがないですし、
利回りが高い投資商品が、元本保証であるわけがないですよね?
でも、人は大きなお金を払うときは、思考力が低下してしまうので、「なんか怪しい…」という気はしていても、
「本当かもしれない。やらないと損かもしれない!大儲けできるかもしれない!!」と思ってしまうものです。
儲け話は、「リスクがある」というよりも、「確実に大金を失う方法」になりますので、
実際にたくさんの儲け話が来ますけど、やらないようにしましょうね。
なお、このような儲け話については、「詐欺の手口には、どのようなものがあるのか」 のページで詳しくお伝えしています。
■ 大きなお金を失うリスクがあるもの:初期投資が多くかかる事業
事業の種類によるのですが、初期投資が多くかかる事業は、失敗したときに大きなお金を失うリスクがあります。
たとえば、飲食店のような、実店舗(リアルの店舗)が必要になる事業です。
飲食店の場合、内装や外装を合わせて、数百万円から数千万円かかることもあります。
そのため、もし失敗したら、初期投資を回収できない可能性がありますよね。
だから、初期投資が多くかかる事業をやる場合は、いきなり始めるのではなく、勉強をしたり、経験を積んだり、
テスト的に小さく始めてみたりして、「これならいける!」というところまで、磨き上げてから始めた方が良いです。
自分が良いと思った商品だとしても、それが世の中で受け入れられるかどうか(お金を払って買ってもらえるかどうか)は、
結局、やってみなければ分からないからです。
「初期投資が多くかかる事業はリスクがあるから、やらない方がよい」と言っているわけではなく、初期投資が多くかかる事業は、
大きなお金を失うリスクがあるため、事前の準備(勉強や経験やテストなど)を、しっかりと行ってから始めた方が良い、ということですね。
■ 大きなお金を失うリスクがあるもの:投資ではない「投機」
時間の経過とともに、ゆっくりと資産を増やしていく「投資」であれば、大きなお金を失うことは、ほとんどありません。
でも、仮想通貨のように、値動きがとても大きいものは、それだけ大きなお金を失う可能性があります。
また、レバレッジをかけて取引をすると、それだけ大きなお金が動くことになるので、損をしたときの金額も大きくなります。
僕は、2005年にFXを始めたのですが、最初はレバレッジを使って、どんどん取引をしていました。
そのため、利益(リターン)も大きかったのですが、一旦相場が下がると、含み損がどんどん増えていったのですよね。。。
実際に、10日間くらいで、200万円の損失を出したこともありましたよ。
投資というのは、元本が保証されていないので、値動きが大きいものを買ったり、レバレッジを使って取引をすると、短時間で大きなお金を失うリスクがあります。
だから、資産運用としての「投資」ではなく、一攫千金を狙うような「投機的な取引」には、本当に注意するようにしましょうね。
なお、投資をやるのであれば、相場が暴落したときに、レバレッジを使わないで購入するという方法が、最も良い方法だと思っています。
たとえば、相場が暴落したときに株を購入したり、相場が暴落したときに、米ドルや豪ドルなどをレバレッジを使わないで購入するという形ですね。
投資をするなら、この方法が最も良い方法で、僕も実際に行っていますよ。
逆に、仮想通貨のように値動きの大きなものや、レバレッジを使った取引は、投資ではなく「投機」になります。
「投機」というのは、大きなお金を失うリスクがあるので、おすすめしませんし、僕もやりません。
■ 大きなお金を失うリスクがあるもの:ギャンブル
ギャンブルというのは、人にお金を使ってもらうためのノウハウが、たくさん使われています。
たとえば、パチンコやスロットは、明るい光を放ちながら、大きな音を出していますよね?
この理由は、人を興奮させるためです。
人は興奮状態なると、「賭けてみたい!」という気持ちが強くなります。
だから、パチンコやスロットは、明るい光と大きな音を出しているということです。
もちろん、その場で少し楽しむだけであれば、良いとは思いますよ。
でも、ギャンブルが怖いのは、ハマってしまうことがある(ギャンブル依存症になる人が多い)ということです。
特に日本人は真面目なためか、ギャンブル依存症になる割合が、海外と比べても、「突出して高い」という特徴があります。
競馬場に行って、一点買いした1万円の馬券が、10万円に化けてしまったら、大興奮ですよね。
その興奮と快感が忘れられなくて、どんどんハマってしまい、次から次へとお金をつぎ込んでしまうことが、ギャンブルの怖さになります。
ギャンブルは、少しでも多くのお金を使ってもらえるように、運営者が知恵を絞って考えていますし、大当たりしたら嬉しくて、誰でも興奮するものです。
このような理由から、ギャンブルが楽しいのは当然なので、できればギャンブルはやらないようにしましょう。
僕も、ギャンブルはやりませんし、ギャンブルにハマると、大きなお金を失うことになりますよ。
■ 大きなお金を失うリスクがあるもの:税金の滞納
「税金を払うことは国民の義務」ということは、ほとんどの人が知っていると思います。
ただ、「税金を払わなかったときの恐ろしさ」を知っている人は、けっこう少ない気がします。
なぜ、税金を払わないことが恐ろしいかというと、税金の滞納は、自己破産しても消えないからです。
一般的に、自己破産をすると、借金は帳消し(ゼロ)になりますよね?
でも、税金を滞納したことによるお金については、もし自己破産をしたとしても消えません。
引き続き、支払う義務があります。
実際に、FXで大儲けして、翌年に大損してしまい、延滞税や重加算税を含めて、3億3000万円の負債を背負った人もいます。
延滞料だけで、1日に5万円も支払うことになったそうですが、これだけの借金を背負っても、自己破産しても消えないのです。
だから、税金というのは、本当に恐ろしいと思いますよ。
国が強制的に財産を差し押さえることができて、しかも、自己破産しても消えないのですからね。。。
多くの人は、税金を払わないと、ペナルティ(罰金)を払えば良いだけと思っているかもしれませんが、そもそも犯罪であり、他の人からの反感もあります。
大きなお金を失うだけでなく、信用も失ってしまうということです。
税金ほど、払わなかったときに恐ろしいことになるものは、他には無いですし、
「知らなかった」では済まされないので、税金の滞納には、本当に注意しましょうね。